第6R「天高く、ウマ娘燃ゆる秋」
6話は「秋のトゥインクルシリーズファン大感謝祭」とスズカの毎日王冠が行われました。
新キャラたくさん出て楽しかった!
※※※実際のレース・出来事を交えた感想になるので、今後のネタバレになる可能性があります※※※
【第5話感想】はこちら
ステイゴールドちょろっと登場!
スペちゃんの回想シーンから98年宝塚記念を元にしたレースが行われ、見事スズカが勝利。
2着は当時の名脇役、ステイゴールドをモチーフにしたウマ娘。
デザインもなかなかかっこいいし、仮名でも参加してくれたらなぁ。
当時のスズカのわりに着差が少ないレースになったんですが、武豊騎手が先約で騎乗できず※スズカが連戦続きで出走予定になかったこともある、代役の南井騎手がオーバーペースにならないように抑え気味にレースを進めたこともあります。
スズカの旋回癖
お部屋でくるくる回ってるスズカ。
実際のサイレンススズカも幼いころから左回りに回っている癖がありました。左回りのコースで強かったのも、この癖の影響ではないか?という説もある。
狭い馬房のなかでの旋回癖は、怪我の危険性を伴うものでもあり、関係者も「なんとか止めさせよう」と四苦八苦。
馬房にタタミやタイヤを吊るす強硬手段に出るも、ストレスを感じたのかレースで大敗してしまいました。
ファン感謝祭開幕!
ブライアンの尻尾を触りたいちびっこがかわいい
リギルの執事喫茶では
テイエムオペラオーに初セリフ。
当時若手の和田竜二騎手を背に、G1を7勝もする名馬でした。(他の馬でG1を勝ててないので)オペラオーに合わせる顔がないとは和田騎手の言葉。オペラオー引退から16年も経つだけに早く再会できればいいんですが…。
シャッターチャンスを逃すまいと連写する淑女たちですが、フラッシュを焚いていないのがポイント。
競走馬はフラッシュに驚いてしまう場合があり、競馬場でも「フラッシュ撮影禁止」との立て札を持った警備員が配置されています。
これは96年の秋華賞がきっかけの出来事。
圧倒的1番人気だった(作中でもおなじみの)エアグルーヴがパドックでのフラッシュ撮影に驚いて、パニックになり10着と大敗。さらにレース中の骨折が判明するなど不運に見舞われました。
占い屋敷ではマチカネフクキタルとメイショウドトウが登場。
マチカネフクキタルはサイレンススズカと同期の菊花賞馬で、スズカが11馬身と圧勝した金鯱賞にも出走していました(6着)。
メイショウドトウは先のテイエムオペラオーと同期のG1馬。
この馬はG1レース2着がなんと5回。そのすべてがオペラオーに阻まれたものだっただけに、なんとも生まれた時代が悪かった。
「救いはないんですか…」
引退した競走馬、種牡馬を支援する「引退馬協会」さんのブログではこんなエピソードが紹介されています。
何年か前の引退馬協会の北海道ツアーでイーストスタッドを訪問した時、ドトウが馬房の窓から顔を出してくれていたことがありました。
それを見つけた会員さん達がドトウの前に集まり、「かわいいね」「元気だった?」などと声をかけているうちに、「オペラオーが・・・」と言った途端にお尻を向けてしまったドトウ。
それからはどんなに呼んでも顔を出してくれることはありませんでした。
きっと最大のライバルの名前を聞いてスネてしまったのでしょう。
みなさん、ドトウの前でライバルの名前は禁句ですよ(苦笑)
作中のオペラオーがライバルチーム「リギル」のメンバーでもあるので、今後2人の絡みもあるのかなーと期待。
さらにナイスネイチャ、エイシンフラッシュの登場!
ナイスネイチャはトウカイテイオーと同世代で、有馬記念を3年連続3着という変わった実績の持ち主。
1着2着3着のなかから2頭を当てる「ワイド」という馬券が新たに発売されたときに、広告に抜擢されるほどでした。
エイシンフラッシュはゴールドシップの2つ上の世代のダービー馬。
ダービー後はなかなか勝利が遠く、丸2年勝ち鞍から遠ざかってしまいましたが、7年ぶりの天覧競馬となった12年天皇賞秋で見事勝利を収め、ダービー馬の面目躍如となりました。
漆黒で筋骨隆々な馬体に、顔立ちもよく、ルックス的にも非常にかっこいい馬です。
第33回大食いグランプリ
イナリワンを実況にオグリキャップ、スーパークリーク、タマモクロスで争われた「大食いグランプリ」
これは88年に開催された第33回有馬記念が元ネタ。
直線半ばで抜け出すオグリキャップとタマモクロスに、スーパークリークが追い詰めたところでゴール。
作中ではスーパークリークが失格となってしまいますが、
実際のレースでも6着に入線したメジロデュレンの進路を妨害して失格。
ちなみにこのメジロデュレンはメジロマックイーンのお兄さんである。
優勝商品の大穴ドーナツ巨大ぬいぐるみは東京競馬場の名物である「大穴ドーナツ」が元ネタ。
競馬新聞上の本命馬が◎で表記されることから「本命ドーナツ」も販売されている。
作中でも大食漢のキャラクターとして描かれているオグリキャップですが、対称的に疲労で食が細くなるタイプのタマモクロス。
元ネタになっている有馬記念も食欲が減退してて、出走を取りやめるなんて話もあったそうです。
スズカの海外遠征プランと毎日王冠
スペちゃんたちとの会話のなかで「海外に挑戦する」ことが明らかになったスズカ。
実際のサイレンススズカもアメリカへの遠征プランがあり、種牡馬としてのオファーまで来ていたとの話もある。
そんなこんなで「伝説の毎日王冠」の出走。
「展開はわかりきっております!」は青島アナリスペクト。
レースは逃げるスズカを、早めに捉えに行ったグラスが早々に失速し、エルちゃんが2番手進出。
懸命に追い込むもなかなか差が縮まらず、ゴールイン。
ゴールを過ぎても走っているスズカ。
これは、当時のサイレンススズカもG2としては異例のウイニングランを行ったことが由来になっている。
「サイレンススズカ逃げて差す」とは当時のスズカのレーススタイルから。
本来逃げ馬はレース序盤に脚を使ってしまうため、終盤スタミナが残らないわけですが、サイレンススズカの場合はスピードの違いで先頭に立っているだけで「逃げているわけではない」ので、レース終盤に鋭い差し脚が使えるということです。
ナイスネイチャがブロコレ倶楽部(2着3着が多い馬の集まり※よしだみほさんの名作漫画「馬なり1ハロン劇場」より)の貫禄を見せ3着。
エルちゃんが天皇賞でのリベンジを誓って6話終了。
余談ですが、この毎日王冠の出走5分後、京都開催ではセイウンスカイが奮闘。
3歳馬とは思えない老獪な逃げっぷりが痛快!
感想など
シナリオのなかでエルちゃんの存在が非常に大きいなぁと思った第6話。
ダービーの参戦や次回の天皇賞参戦と、史実とは異なるレースへの参戦があり、物語にいいスパイスになっている。
史実では翌年にフランスへの長期遠征がありましたが、スペちゃんとのライバル関係も含めて、どういう展開が待っているのか楽しみ。
エルちゃんと同じく、今回の毎日王冠が初めての敗戦になったグラスワンダー。
おハナさんに涙を見せる悔しいレースになりました。
史実ではスペシャルウィークにとってのラスボス的な存在だったわけで、今後はストーリーのなかで存在感が増していくはず。
エルちゃん同様に今後が楽しみだ。
タマモクロスがかわいい。超かわいい。
大空直美にちびっこ関西弁キャラ担当させるという名采配!
ウマ娘のゲーム画面を見ると追い込み馬がなかなかおもしろそうなので、配信始まったら育ててみたい。
ちなみにタマモクロスは名作競馬漫画「みどりのマキバオー」の主人公ミドリマキバオーのモデルになったと言われている。
タマモクロスの現役時代の二つ名が「白い稲妻」マキバオーとライバルカスケードも「白い奇跡」「黒い稲妻」と称されていましたね。
さらにマキバオー続編の主人公「ヒノデマキバオー」の父親もタマモクロス(タマブクロス)。