競馬好きが「ウマ娘プリティーダービー」第5話を語る【アニメ感想】
第5R「ライバルとのダービー」
「日本ダービー」に向けて特訓するスペちゃんたちと、その結果。
前半の大一番となる回でした!
※※※実際のレース・出来事を交えた感想になるので、今後のネタバレになる可能性があります※※※
【第4話感想】はこちら
マルゼンスキーさん登場!
ダービー回にしてついにマルゼンスキー先輩登場!
実際のスペシャルウィークにとってはお爺ちゃん(母の父)にあたる馬です。
テイオーとルドルフの関係と同様に、スペちゃんもマルゼンスキーに憧れを抱く一幕になりました。
4話の感想でも少し触れましたが、マルゼンスキーは当時のルールもあってダービーは不参加。
となりで大飯食べているオグリキャップも、登録の関係でダービーには参加できませんでした。
スズカの今後のローテ
前回に続いてスズカのローテが発表され、宝塚記念、毎日王冠、天皇賞秋からのジャパンカップとのこと。
スズカ「夢が出来た」という発言もあり、フラグがビンビンに立っている…(´・ω・`)
重い話にならないようにケアしてくれるといいけど。
マックイーンの練習参加
ゴールドシップたっての希望もありスピカの練習に参加するマックイーン。
今更ではあるがトレーナーのセクハラ行為に対して、しっかり制裁を与えているのがいい。
スペちゃんマルゼンスキー同様に、こちらも血縁関係があり、ゴールドシップの母父がメジロマックイーンになる。
余談だけどゴルシのお父さんステイゴールド(ウマ娘不参加)はスズカと同世代の人気馬。
G1レースで善戦を続けるも、なかなか勝ちきれないレースぶりで人気を博した馬でした。
引退レースで念願の初G1制覇となり、涙したファンも多かったです。
スペちゃんやグラス、ウンスらとも一緒に走っているので、ステイゴールドが登場できなかったのはちょっと残念。
激戦日本ダービー!
「レースに絶対はないと言われる」
「しかし王者になるウマ娘に甘い言葉は必要ない」
「エルコンドルパサー。絶対を見せろ!」
とは皇帝シンボリルドルフの言葉。
これはルドルフの調教師である野平祐二氏の「競馬に絶対はない。しかしその馬には絶対がある」とルドルフの強さを称えた言葉から。
当時のダービーと同様に逃げたのはキングヘイロー。
キングヘイローが逃げるレースは後にも先にもこれだけ。当時3年目の福永祐一騎手が「緊張で頭が真っ白だった」という経緯もありました。
2番手「ヤスダリピート」は実在馬タヤスアゲインが元ネタ。
レースは逃げるヘイローをウンスが捉えたところにスペちゃん
「並ばない!並ばない!!」という実況は三宅アナの名実況。
その後一時はエルちゃんに抜かれはするものの、「限界を超える走り」を発揮したスペちゃんの猛追があり
同着!
「限界ってどうしたら超えられるんでしょうか?」
「ゴールに大好きな人参を置いておいたら?」
という前フリのなかで
「わたしにとっての人参はスピカのみなさんでした!」というオチがよかった。
エンディングの子はマッシヴコウテイ(ボールドエンペラー)ちゃん!
??「◎はマッシヴコウテイとする。皐月賞をテープが擦り切れるまで見たところ、味のあるレースをしたウマ娘がいた。マッシヴコウテイだ。(略」
3話の皐月賞前、トレーナーが読んでいる新聞に名前が出てましたね。
実際の98年ダービーの2着馬です。
安易にセイウンスカイ3着にしないところに競馬愛を感じます。
ED楽曲「ありがとう、神様」はEDのカップリング曲で5/9発売。
先に発売されたOPのCDがイベント応募券が入ってることもあって品切れ続いているようなので、ご予約おすすめします。
同着について
正直「同着やっちゃったかぁ…」というのが率直な感想としてあった。
日本中央競馬の長い歴史のなかでも、G1レースでの同着というのは2010年のアパパネ・サンテミリオンのオークスのみで実現性の乏しい出来事なわけです。
2010年 第71回優駿牝馬(GI) アパパネ サンテミリオン - YouTube
なので、競馬を題材にして「同着」を使っちゃうと、よっぽど表現が優れていない限り作品としてのリアリティを欠いてしまう可能性がある。
とは思ったんですが、ウマ娘の世界ではギャンブル性のある「馬券」ではなく、応援の意味を込めての「馬券」になっているようで、
ファン投票【ふぁんとうひょう】:
ギャンブル性のない、ウマ娘への応援投票。(引用:ウマ娘プリティーダービー公式サイトより)
たぶんこの世界では実際の競馬ほど細かく順位をつけないんだと思う。
その差わずか2センチと言われるウオッカ、ダイワスカーレットの08年天皇賞秋も、この世界なら同着だったんじゃないかな。←別にそんなことはなかった
スペちゃんがダービー敗戦するわけにもいかないし、エルちゃんも無敗のままスズカと戦わせたいわけで、落としどころとしては納得できる結末だったと思う。
余談ですが先ほどのアパパネ・サンテミリオンのオークスは、エルちゃん主戦騎手のアパパネ蛯名騎手とセイウンスカイ主戦騎手のサンテミリオン横山典弘騎手での同着で、ウマ娘ファンにも馴染みのある2人でした。
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おわりに
先日スペちゃんのモデルとなっている、スペシャルウィークの訃報が報じられました。
初めて見た競馬がドキュメンタル番組でのスペシャルウィーク特集だった(ZONEって番組だったかな)ので、個人的に思い入れの強い馬です。
血統表から消えていってしまう名馬も多いなかで、シーザリオ、ブエナビスタという歴史的な名牝を輩出できたことは本当によかった。
リーチザクラウン、トーホウジャッカルというスペシャルウィークの子供も種牡馬として頑張っています。
これから父系でも名前が残るような名馬が誕生することを祈ります。
現役時代のライバルだったセイウンスカイのオーナーである、西山茂行さんのブログが泣ける。
スペシャルウイーク死んだか… | 西山牧場オーナーの(笑)気分