むぎぶろぐ

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Amazonプライムビデオ「FRIEZE」が面白かったので感想を書きたい。

先日より始まったAmazonプライムビデオオリジナル番組「FRIEZE」

 

ドキュメンタルに続くダウンタウン松本人志氏の新企画である。これがまぁまぁ面白かったので、感想を書きたい。若干ネタバレが含まれるので、未視聴の方にはご注意を。

※※※シーズン1の2話目時点での感想です※※※

 

企画内容

扇型に配置された8つの椅子。座するは参加者である8人のタレントたち。扇型の中心部より行われる「悪ふざけ」を、指示された時間内にノーリアクションで耐えることができるかどうかが企画の内容となっている。タイトルである「FRIEZE」もこれが由来だ。回を重ねるごとに脱落者が増えて行き、最後まで残ることができれば、賞金である100万円を手にすることができる。

 

緊張と緩和

松ちゃんもよく話題に出しているように、お笑いの1つのセオリーとして「緊張と緩和」というものがある。張り詰めた緊張感のある状況から緩みが生じた時。得てして笑いが生まれるものだ。「笑ってはいけないシリーズ」「ドキュメンタル」も笑いを禁止にされている緊張感が番組を引き立たせている。

今回の「FRIEZE」はより一層の緊張感を強いることと、しょうもない「悪ふざけ」による緩和がおもしろい。シーズン1の1話目には今後も語り継がれるであろう名場面があった。ダイアモンド・ユカイすね殴打事件である。しょうもない悪ふざけロボットが名ロックシンガー・ユカイのすねを叩き続ける。それを無表情で耐えるユカイというギャップがシュールでおもしろい。

 

クロちゃん出刃包丁事件

悪ふざけロボットにも多様性がある。猫じゃらしのようなおもちゃを使って「ムズムズさせる」程度のものであったり、リアクション芸にはつきものの「アツアツおでん」を使ったものもある。

簡単なギミックでは緊張感も薄れてしまうため、時には過激な仕掛けも待っている。しかしそれが不運な事故を生んでしまった。クロちゃん出刃包丁事件である。出刃包丁を設置されたドローンが参加者を威嚇し、そのリアクションを楽しむ企画のはずが、ドローンに体当たりされたクロちゃんがあろうことか流血してしまうのだ。

これによりクロちゃんは初戦で敗退。ことの過激さも相成ってカスタマーレビュー内での批判も多いように見える。クロちゃんだからギリギリ成立しているシーンでもあり、批判が多いのもうなづける。ジャッジの不鮮明さも出てきてしまい、個人的にも少し残念なシーンではあった。

 

結局のところ

フジモンがちょっとしたことにビビってビクンビクンしてるところとか、シリアスな表情で立ち向かうしずちゃんがめっちゃ男前だったりとか、緊張感のなかにもじわじわと笑えるポイントも多い。前述のダイアモンド・ユカイのシーンはサイコーだった!おもしろいところも多いのだが、やたらとお金がかかってそうなギミックや、Amazonの過剰な宣伝を見ると「そこまでかなぁ」という感じ。ハードルが高かったぶん物足りなさを感じる。告知に使われていた「まつもと犬」はなんだったんだろうか。

有吉の番組もだけど、Amazonのオリジナルバラエティはお金かかってる感が強いわりにいまいちおもしろくない。自身でハードルを上げすぎてるのではないか。「内さま」や「有田プロレス」に代表されるように、ネット媒体のバラエティ番組は安っぽい方が出来がいい気がする。

 

以前、モーニングビッグ対談という素晴らしい企画があった。日曜の早朝というおおよそ超大物タレントの番組が組まれているとは思えない時間帯に放送された当番組。企画の趣旨はこうだ。「元グリーンベレー」「女結婚詐欺師」など、その道のプロを相手に松ちゃんが対談するという内容。ゲストは多種多様で「天才無免許医師」「実在するキャッツアイ」「ヒクソンに勝った男」というとんでもない大物まで出演する。モザイクや声の編集もあり、人物の素性はわからないようになっている。種明かしをすると、この対談相手は板尾創路、木村祐一などのお笑い芸人であり、対談と言った体(てい)でのコント番組なわけだ。ちょっとしたツッコミにボロを出すゲストたちと、対談特有の緊張感が絶妙なハーモニーを醸し出している。

「働くおっさん劇場」といった低予算のヒット作もあるわけで、松ちゃんにはこういう番組を作って欲しいんだけどな~。

 

おわりに

個人的に好きなAmazonプライムのバラエティ番組を紹介したい。

 

・内村さまぁ~ずシリーズ

インターネット配信を舞台に、12年間も人気を得ている長寿番組。「脱力系成り行きバラエティ」と題される。その「ゆるさ」ゆえに延々と見続けてしまう。神企画「人間ドック回」だけでも見て欲しい。ちなみに#52#76#99#123#147#172#198#222#248#277の10回が人間ドック回である。

 

・モヤモヤさまぁ~ず2シリーズ

さまぁ~ずの2人が東京の街をブラブラする番組。2と銘打っているが1はない。 現在もテレビ東京系列で放送されている人気番組であるが、Amazonでは大江アナ出演回を中心に配信されている。

 

・有田と週刊プロレスとシリーズ

プロレス大好きくりぃむしちゅー有田が1冊の週刊プロレスをネタに語りまくる。有田哲平の話術が素晴らしく、プロレスファン以外でも楽しめること請け合いだ。シーズン3まで配信中であるが、個人的には2からの視聴をおすすめしたい。昭和後期のプロレス史の基礎といえる「新日本プロレス」「全日本プロレス」 の説明から始まるからだ。アシスタントの倉持明日香さんの距離感も1よりよくなっていると思う。

 

 ・チハラトーク

千原兄弟が毎月行っているトークライブの映像化作品。シンプルに面白い。Amazonビデオ限定のおまけ映像もついてくる。なぜか半年以上更新停止されているのが残念。